ニワトリの朝の鳴き声、序列の高い順から

夜明けを告げるオスのニワトリの鳴き声の順番は、集団内の序列で決まっているとする、ニワトリ界の長年の謎を解明した研究結果が発表された。最上位のおんどりが朝一番の声を上げる一方で、格下のおんどりたちは自分の番を辛抱強く待っているという。
日本の研究チームは、論文に「最上位のおんどりが常に最初に鳴き始める。続いて下位のおんどりたちが、社会階級の上から順に鳴き声を発する」と記しているという。また、最上位のおんどりを集団から物理的に排除すると、第2位のおんどりが最初の鳴き声を発するという。
おんどりが鳴く行動は、自分たちの縄張りを誇示するための手段と考えられている。これにより、好戦的な状況を招く可能性が高い突然の遭遇のリスクを抑えているのだという。
ニワトリは非常に社会的で階層化された動物だそうだ。おんどり同士が初めて遭遇すると、ケンカという昔ながらのやり方で互いの「つつきの順位」を即座に決める。最も力が強い最上位のおんどりから順に、エサ、めんどり、ねぐらなどを優先的に獲得できる。
最上位のおんどりは夜明け前の鳴き声のタイミングを決める優先権も有していること、また集団状況では、下位のおんどりたちは最上位のおんどりに服従していることが今回の研究で明らかになったそうだ。
研究チームは、ケンカの勝ち負けの数で序列を確立するために複数のおんどりを集団状況に置いた後、鳴き行動を観察するために個別のかごに入れて分離した。その結果、最上位のおんどりが鳴くタイミングが前日より早くなったり遅くなったりした場合でも、鳴き声を発する順番が厳格に守られていることを研究チームは発見したそうだ。
アサノ鳴き声のタイミングはおんどりの体内時計によって制御されていることが、これまでの研究で判明していた。体内時計は下層階級のおんどりにも備わっているという。下位のおんどりたちは、自身の自然のリズムを抑圧しており、「最上位のおんどりが最初に鳴き声を発するのを毎朝待てるほどの忍耐強さがある」ことを実験データは示唆しているという。
下層階級のおんどりたちは、社会的な理由で自身の体内時計に背いているようだ。それだけニワトリの社会は規律が厳しいようだ。